ルンバを充電している時にエラーメッセージが出てしまった時の対応方法の例をまとめました。
アマゾンなどで販売されている修理用パーツお求めの際のご参考にご利用ください。
当店でご案内しているエラー原因と対処方法
当店へ充電中エラーのご相談を頂戴した場合には番号ごとに以下のような内容でご案内とご対応を差し上げています。
エラー番号 | エラーの原因 | 対処方法 |
---|---|---|
1 | バッテリー未接続 | ①バッテリーの確実な装着を確認 ②バッテリー交換(純正品を推奨) |
2 | バッテリーへの過剰電流 | ①ルンバのリセット ②ホームベース(電源)の交換 ③本体基板交換 |
3 | 充電回路エラー | ①ルンバのリセット ②ホームベース(電源)の交換 ③本体基板交換 |
5 | 電源接触不調または電源故障 | ①ルンバのリセット ②電源加熱対策(涼しい場所で壁から離す) ③本体電極交換(電極陥没時) ④ホームベース(電源)の交換 |
6 | バッテリーの異常加熱 | バッテリー交換(純正品を推奨) |
7 | バッテリーの冷却不調 | バッテリー交換(純正品を推奨) |
修理用サービスマニュアル記載内容
参考にメーカーが公開している修理用サービスマニュアル(英語版)に記載されている充電エラーの対処方法をご紹介いたします。
■エラー1:バッテリー未接続
- バッテリープルタブ(購入時に付いている黄色のフィルム)は取り外されていますか?
- 底面カバーを取り外し、バッテリーを取り外して、接点を遮るものがないことを確認してください。
- バッテリーを再度取り付け、4本の底面カバーネジをすべてしっかりと締めます。
(最初にバッテリーの近くにある2本のネジを締めます) - 問題が解決しない場合は、バッテリーを交換してください。
■エラー2:バッテリーへの過剰電流
バッテリーに流れる電流が電流が1250mAを超えるときに発生します。
ルンバ本体と電源(ACアダプターまたはホームベース)を交換。
本体と電源の交換をすると修理費用が高額になりますので、当店では以下の順に検査を行っています。
- ルンバのリセット
- ホームベース(電源)の交換
- 本体基板交換
■エラー3:充電回路エラー
FETの充電に失敗しました。 これは、充電サイクルの開始時にFETテストが失敗した場合に発生します。
ルンバ本体と電源(ACアダプターまたはホームベース)を交換。
※充電を始める前に本体内部で行われるテストがうまくいかず、充電が開始できなかった。ということのようです。
エラー2と同じく、本体と電源の交換をすると修理費用が高額になりますので、当店では以下の順に検査を行います。
- ルンバのリセット
- ホームベース(電源)の交換
- 本体基板交換
■エラー5:電源接触不調または電源故障
電源装置が故障/過熱しました。またはルンバがホームベースで接続を失った。
これは、全充電電流が400mA未満で30分以上経過した場合に発生します。
- SPOTとDOCKボタンを10秒間押し続け、ルンバをリセットします。
- 電源コードを壁のコンセントから抜き、2分間冷まします。
- 充電が暖かい環境で行われていないことを確認してください。
- ホームベースの充電接点とルンバの接点のほこりを拭き取ります(指または消しゴムを使用して拭きます)。
- ホームベースを硬くて平らな面に移動し、ルンバとの良好な接触を確保します。
- 問題が解決しない場合は、PSU(電源ユニット)を交換してください。
当店では手順の4番目で本体底の電極に陥没が生じていないか合わせてチェックを行います。
■エラー6:バッテリーの異常加熱
バッテリーが過熱しています。
これは、バッテリーの温度が75°Cを1秒間超えると発生します。
- ホームベースを涼しい環境に移動し、ルンバの上に物がないことを確認してください。
- 解決しない場合は、バッテリーまたは本体を交換してください。
バッテリーの劣化が原因の場合も多いので、当店ではまずはバッテリーの交換をした後に本体の確認を行っています。
■エラー7:バッテリーの冷却不調
バッテリーが冷却されていません。
これは、バッテリーが4時間以内に冷えない場合に発生します。ほとんどの場合、バッテリーのサーミスタが短絡しています。※
※バッテリーの温度を測る部品(サーミスタ)が正常に動作していない。サーミスタが短絡すると、バッテリーの温度を正確に測れなくなり、安全に充電できなくなります。
- バッテリーを交換してください。
- 解決しない場合は、本体を交換してください。
ルンバ本体の交換が必要になった場合
サービスマニュアルで記載されているルンバ本体の交換は、電気を供給する電極回路と本体内部の基板どちらかの故障対応のためのようです。
予防的にはすべて一式交換でもよろしいかと思いますが、修理費用が高額になってしまうため、当店では部分的な修理や、全体の交換が必要な場合には当店で買取整備をした中古ルンバの本体を使った修理のご案内を差し上げています。